ゆうべ三男と2人きりになった時、急に三男が話し始めた。
「お母さん『20世紀少年』で誰が好き?」
「オレ、ドンキーが好き。」
「クラスで嫌われている子がいるんだ。」
「その子と遊ぶと楽しいんだ。」
「でも、もう一人のオレがいて、その子が近寄ってくると
嫌なこと言ってあっちに行かせちゃうんだ。」
「どうしたらいい?」
ぽつりぽつりと話す三男。
その子と仲良くしたい自分と
クラスから外れたくない自分の狭間で悩んでいるらしい。
「仲良くしたければ仲良くすればいいじゃん。
きっとそう思っている子は、他にもいると思うよ。」と私。
「わかった。遊ぶ!」と三男。笑顔だった。
『20世紀少年』の中で嫌われ者のドンキーにケンジ少年が言った
「いっしょに遊べば友達だよ。」の台詞が心に響いたのだろうか。
いじめはいつでもどこでも存在するのだと今更ながら思い知った。
長男は何も考えずいじめられている子に普通に接していた。
次男は何も考えずみんながやっているからといじめられている子に
暴言を吐いたりした。
そして今回三男は、真剣に向かい合い悩んでいた。
子どもたちの反応は三人三様だ。
「みんなが、その子のお道具箱に鼻をかんだティッシュが入っているって
言うから、その子に聞いたらお道具箱の中見せてくれたんだけど、
そんなの無かったんだよ。」
「みんなは汚いっていうけど、汚くないんだよ。」
噂なんてそんなもんだと大人はわかっていても子どもはわからない。
その噂もなんの考えなしに誰かが軽い気持ちで言ったのかもしれない。
でもだれも真意を確かめないで、噂だけがおもしろおかしくてどんどん大きくなる。
今回のことで、いつまでも赤ちゃんだと思っていた三男が大きく見えた。
いつでも「二人のオレ」を冷静に見つめることのできる人間でいてね。
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